縁について考えたこと
これは仕事の取り組みとして考え、纏とめたものです。
自分の人生にとって大きな課題であり、忘れてはならないことだと感じたので、ここに残させていただきます。
私自身が人として成長し、前を向いて胸を張って生きられるように、少しだけお付き合い頂けると幸いです。
昨年を振り返って
年が明け、約3ヶ月が経過しようとしていますが、今更ながら昨年のことを振り返ってみると、「縁」について考えることが多い1年だったように思います。
例年と比べて昨年は、勿論ありがたい出会いも沢山あったのですが、「大きな別れ」も多く経験し、自分の身の周りの環境も大きく変化しました。
24歳は、私の人生の中のターニングポイントなのではないかとすら感じています。
去年、大切な人が亡くなった知らせを3度受けました。
大切な人たち
1人は所属している楽団の団員でもあり、そこで指揮を振ってくださっている先生の奥様です。
本業が学校の先生である旦那さんと、高校生と大学生の2人の娘さんを支えながら、ピアノの先生をされていました。
アンサンブルや団員のソロ演奏の伴奏をして下さったり、新型コロナウイルスが蔓延する前は、毎年冬に団員をお家に招いてくださって、ホームパーティを開いてくださっていました。
学生から社会人までバラバラの年代が集まる団員のかすがいとなって、団員同士の壁をとっぱらってくれるような人でした。
立て続けに、5ヶ月後の10月。
同じ楽団で同じ楽器を担当していた3つ下の後輩が亡くなりました。
新社会人になりたてでこれからが頑張り時という時に知らされた突然の別れでした。
天真爛漫ですが、しっかり者でもあり、細やかな気遣いのできる優しい子です。
でも辛いことや悲しいことは一人で全部抱えこんでしまう不器用なところもありました。
お世辞にも愛想がいいとは言えない私に対しても、先輩、先輩としたってくれて、毎週の練習で毎回抱きついてきてくれる時の笑顔が今でも脳裏にはっきり浮かびます。
本当に可愛い後輩でした。
そして年末にも知らせがありました。
近所でよく遊んだ友達のうちの1人でした。
私の妹と同じテニススクールに通っており、家族絡みで仲良くしていた子です。
テニスを10年以上続けていて、その戦績も非常に優秀だったこともあり、プロになるんじゃないかと言われるほどでした。
近所の友達や保護者の方たち皆が未来を楽しみにしていました。
2年ほど前を境に姿を見なくなり、海外留学したんじゃないかと噂があったのですが、ちょうどその頃に白血病で亡くなられていたそうです。
当時、まだ新高校生という若さでした。
自分よりも若い子が居なくなってしまうのは、なんというか、非常にショックですし、やるせない気持ちになります。
生きていく中で、人との別れは避けようのないことと分かってはいるのですが、早すぎるお別れに、ただただ呆気に取られてしまったことを覚えています。
3人とも周りに与えるエネルギーが高くて、常に自分より他人のために行動する人でした。
本当に少し前にいつもと変わらない元気な姿を見たはずなのに、もう会えないかと思うと今でも胸が締め付けられます。
もっと沢山話をしておけばよかった、もっと沢山抱き締め返してあげればよかった、もっと一緒に遊んでいればよかったと後悔もしました。
頂いたご縁から学んだこと
出会い一つをとっても、数えきれないあらゆる事柄が関係し合って成立しています。
言い換えると、その無数の事象のうち、一つでも欠けていたとすれば、その出会いはなかったものになるかもしれないのです。
そして、今私たちが持っているご縁が、必ず失われないとは限りません。
勿論、別れ以上に多くの出会いもありました。
ですがやはり、人間の頭というのはどうしても悪いものや悲しいものにばかり目を向けがちです。
私が人として未熟だということもあるとは思いますが、ネガティブなもののインパクトが強くなってしまうのは仕方がないのかもしれません。
そうしてインパクトが強いものにばかり目を向けてしまい、訪れていた別れにすら気づくことができず、知らない間に失う縁もあるかもしれません。
だからこそ、自分と関わってくれる全ての人との間の縁を見つめ直し、それに対して感謝を忘れてはならないなと思います。
出会いや別れを繰り返す中で、それを「ただ過ぎ去るもの」として捉えていないか、それらを無意識の内に蔑ろにしていないか、を考えるようになりました。
今回はちょっと別れの例が極端すぎましたが、出会いに感謝し、相手に対して尊敬の念があれば、お互いに生きている限り、物理的に離れることはあっても「ご縁」は続くのではないかと考えています。
「今ある縁」が新たな「ご縁」を呼ぶ事もきっとあるでしょう。
所属してからもうすぐ10年が経つ楽団の団員の方々、何年経っても変わらず仕事やプライベートを応援してくれる友人、同じ職場で一緒に働いている全ての社員さん、そしてSNSという広く深い世界の中で、私という人間の存在を見つけてくれた皆さん、全ての方が私を成長させ、生きる意味を与えてくださっています。
宇宙的時空の絶対的必然
地球上に生命が誕生してから40億年程が経過し、「今後何十年後かには世界人口が100億人を越えるのではないか」と言われている現在も、ある所には新たに命が生まれ、そしてある所では別の命が失われる、といったことは毎日絶えず世界中のどこかで起きています。
長い時を経て時代が移ろう中で、その時、一瞬一瞬を生きた人達がいることは確かです。
こうして大雑把に遡れるところまで遡って見てみただけでも、今同じ時代を生き、同じ国に生まれ、同じ社員として成長を応援し合える仲間たちと出会い、社会に貢献出来ていること。
そしてこのSNSの海の中、私という存在をみつけてくれた方がいて下さること。
それら全ての存在が、一見当たり前のように見えて、本当に奇跡というか、とても有難いことだなと感じます。
これからも起こり続けるであろう数々の出会いや別れの中で、「この縁を大切にしたい」と思って貰えるような人間に成長し、その過程で頂いたご縁を自分なりにその周囲の人たちの人生を豊かにするものとして、何かの形で還元していきたいです。
(マエストロの奥様にソロ演奏の伴奏をしていただいた曲の原譜。ピアノ譜を渡した時に「これ本気で弾けって言ってる?笑」って苦笑されました(笑)。そう言いながらも結局完璧に弾いてくださるので、頭が上がりません。
楽譜の上にあるのは、後輩の形見でもあるブレスレット。一緒にお買い物に行った日に「先輩にあげたくなったのであげます!」とか言いながら、買ったそばからプレゼントしてくれました。本当に何でもない日に(笑)。今ではどちらも大切な宝物です。)
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