ありのままの自分でいるの難易度高すぎない?


(今回の記事は、自分のジェンダーに対して非常に凝り固まった感覚を綴った内容となります。これを投稿するか否か、最後の最後まで本当に悩みましたが、今の自分の心の葛藤と悩みの整理、そして自分が成長していくため、これらの悩みに踏ん切りを付けるため、ここに書き残して置こうと思います。もしかしたら今後、また考えや感覚が変わることがあるかもしれません。この文章は、あくまでも私個人の理解されにくいデリケートな悩みを文字に起こしたものと捉えて頂けると幸いです。)

私は以前の記事を通して、自分の事を「Xジェンダー」だとカミングアウトしました。(ささやかなカミングアウトでしたが)
その後、SNSのフォロワーさんから沢山の暖かいコメントを頂きました。
「自分も同じです」という仲間がいらっしゃったり、私の言葉を尊重して感じたことを丁寧に伝えてくださり、寄り添ってくれる方が居てくれることを再確認できて非常に心強く思いました。
本当にありがとうございます。

実はその後、自分の職場でも立場が近いごく一部の同僚にの性別のことを打ち明けまして、受け入れて貰えたんです。
100%の理解とまでは行かなくとも、自分の在り方を知って貰えたことは、私にとって大きな収穫でした。
(皆さんが私自身を尊重して下さっているのに、そこまでの理解を必ずしも強制する必要はないと考えています)

さて、ではなぜ今回ネガティブなタイトルをつけたのでしょうか。


私の性自認は日によって振り幅があります(最近は無性で安定してきていますが、まだ不安定です)
ただ、一貫して言えるのは、「決まった性別のどちらかで居たくはない」という強い気持ちを持っていると言うこと。

どういうこと? って感じですよね。
私も文字を打ち込みながらどう伝えたら伝わりやすいか悩みながら書き込んでいます。
ごめんなさい。

それこそが私の中にある葛藤なのです。
私は「女性」の体で産まれ、「女性」として育てられました。
そう居たくはないのだけど、世間の目が怖くて女性としての振る舞いをわざと意識することも多いです。
その過程で自分の心の性と体の性の不一致を自覚し、認めて、「Xジェンダー」という在り方に納得してそれを本来の自分の姿として自分自身に落とし込みました。


心の性と体の“仕組み”とのギャップ



ここからかなりデリケートな話題に切り込んでいきますので、苦手な方は薄目でこの項目を流し読んで頂くか、ブラウザバックをお勧めします。

私の体は「女性」です。
なので、当然月に一度“ヤツ”が来ます。
同じ仕組みを持つ方には、“ヤツ”の正体をもうお分かり頂いているかと思います。
シスジェンダーの方の中にも、きっと憎き相手と思っている方は少なくないはずです。

命を授かるための器官が体内に備わっているわけですね。
授かろうと思えば、私の体には命が雇ってしまうのです。
それに私は強い違和感と嫌悪を感じてしまいます。

決して妊娠出産を否定している訳ではありません。
身の回りに新しい命を授かった方も沢山いますが、心から幸せになって欲しいと願っていますし、非常に喜ばしいことだと感じます。
母子ともに健康に無事新たな命を迎えられることを望みます。
ただ、自分の体がそうなり得るのだ、という事実についてだけは、正直に言うとまだ咀嚼しきれないところが多いです。

外見はファッション・メイクアップ・ボディメイクである程度のカスタマイズが出来ます。
私は日によって性自認が揺らぐので、どの性が強い日でも対応できるようなスタイルをめざして努力中です。
女性のように見られたくなければ髪の毛は切ればいいし、胸があるのが嫌な日は潰してしまえばいい。

(もちろん「心の性」が産まれ持った性と一致しない方の中にも、産まれ持った性別「らしさ」のある外見を好まれている方は沢山いらっしゃいます。これは心の性にファッションの好みは無関係と考えている前提の例です)

でも“ヤツ”だけは、自分の意思で変えられません。
どんなに「頼むから何かの間違いで今月は来てくれるな」と祈ろうが、腹は痛くなるし血は出ます。

私はどちらかと言うとPMSも痛みの症状も強く出てしまう方なので、余計に「頭でどんなに己をXジェンダーだと認識していようが、お前の体が女性だということは揺るがぬ事実だ」と突きつけられてしまっている感じがして、自分の体の機構に対して気持ち悪さを覚えてしまいます。

過去に“ヤツ”の痛みで仕事に支障をきたすことも何度かあったので、現在婦人科に通いながら薬を処方してもらっていますが、それにすらやりきれない気持ちを抱いてしまいます。

もしも自分の体に命が宿ったら、と考えると想像するだけでも血の気が引いてしまいます。
「産んだ人=母=女性」という方程式が当たり前の社会で、自分が子供を授かるという選択肢を取ろうとどうしても思えないんです。
世の「お母さん」の中には、「私は心と体の性が一致していないけど、子供がいて母になりました。でもそれは、母という役割を持っているという認識です」という方もいらっしゃいます。
でも今私が命を授かっても、自分の体に起きた事実を、そのようにして受け止められる自信はありません。
命を授かったというだけで無条件に「この人は母だから女性」という目を向けられ続ける事に耐えられる程、きっと私は強く居られない。

お子さんを迎えるかどうかは、どんな人生を歩む人であろうが、結局は当事者が何を幸せと感じるか次第なのだから、ここまで重たく深くネガティブに考える必要はないのかもしれません。
それでも、将来設計をする上で避けて通ることができないトピックである以上、適当で無責任な考え方もできないと思っています。

何度も言いますが、これは個人の感想に過ぎません。
むしろ新しい命を望まれる方には、相応の福祉と支援を受ける権利があります。
そういった方への支援は積極的に行いたいし、協力したいと考えています。

こう見ると、生まれてきたこの体にさえ納得できないとは、とんでもなく自己中心的で弱虫で我儘な人間だと思えてしまって、少し落ち込んでしまいますね。
(実際そう言われても仕方ありませんが)

Xジェンダーの中にも様々な悩みを抱えている方が沢山います。
そして、その方達が生きやすくなるための方法もひとつではありません。

体に嫌悪感を抱き、胸をオペで摘出した方、ホルモン治療を受けている方、声に嫌悪感を抱く方、私と同じように命を授かるための器官に嫌悪を感じてオペで摘出した方、同じ性自認を持つ方でも、生き方や受け入れ方は千差万別です。

女性としての扱いを受けることに引っ掛かりはしても不快にはならない、と以前の投稿に書きました。
でもいつも同じように強い心で耐えれるかと言われるとそうではありません。
まさにPMSで情緒が乱れている時期に自分の見た目を恨むことも、まぁ、あります。

それでも、私の体に「命を授かるための仕組み」が存在することに対する嫌悪の強さを、それらの違和感たちが上回ることは1度もありませんでした。

テストステロン注射を打つ余裕も無ければ摘出手術を受ける度胸もないくせに、不平不満ばかりを言うなと言われればそれまでです。
ですが、テストステロン注射も簡単に安く受けられるものでは無いですし、打ったからと言って必ず生理が止められる訳ではありません。(もう言っちゃった)
摘出手術も当然体にメスを入れる外科的な手術になりますから、当然痛みもありますし、傷跡は残るでょう。
仕事にも必ず支障が出ます。
どちらもノーリスクでなければ安いものでもないというのが実際です。


私がなりたい私


自分の性別をカミングアウトしてから起きたことは、いい事ばかりではありません。
「勘違いだ」と言う人にも出会いました。
両親には「意味がわからん」と一蹴されてから怖くて未だにそれ以上のことは言っていません。

私がYouTubeで鑑賞するのは女性アイドルが9割なのですが、ある時たまたまとある男性アイドルグループにも魅力を関して同じように鑑賞していると、後ろから「よかった、男の子も見るんだ」と母から言われました。
「見るよ? なんで?」と聞き返すと、「女の子が好きなんかと思った」、と。

私は誰かを好きになる時の条件に性別を問いません。
当然、女性を好きになったこともありました。

ここ最近で、私が特に「ありのまま」で居られなかった瞬間でした。
もちろん心中穏やかではありませんでしたが、「まさか〜」とか適当なことを言って受け流しました。
弱い私は、母からの拒絶を恐れて自分の心を傷つけたのです。

この出来事1つだけを手に取ると、本当に些細なことなのですが、誰にでもこうして自分自身の本当の心を取り繕い続けていると、誰のことも愛せなくなってしまうのではと思い、少し怖くなりました。

自分の心の性のことも、それと違った自分の体のことも「そのままでいいよね」「それが私だよね」って認めることって、自分で思っているよりも難しい。
それを他人に分かって貰うことは、当然もっと難しい事だと思います。

でも、私の中で最も重要なことは、「自分の体の機構を受け入れられない」ことではなく、「そんな自分を変えたい」と思っていることです。

考え方や心の在り方をアップデートして、自分を認めて許せるように、丸ごと自分を愛せるようになりたい。
全部引っ括めて「これが私だ」と自信を持って言えるようになりたい。
自分の体の仕組みごと受け止められるようになったら、どんなに生きやすいでしょう。

よくよく考えると、自分の心を守るために自尊心まで捨てる行為は自傷行為と変わりませんしね。

そうなれれば、なんとなく人としても成長できるんじゃないかという気すらしてきます。
ネガティブなことも、こうやって自分の力でワクワクするものに変換していきたいものですね。

悲劇のヒーロー、ヒロインになりたい訳じゃない。
ただ、せめて大切な人の前でだけは情けない自分で居たくないし、どうせ生きていくなら楽しく生きていたいです。


出来る事はとりあえずやってみる


時にはこんな風にぐるぐると考え込んでしまうこともありますが、出来ることから努力を重ねるうちに、少しずつ自分を好きになって行くことが出来ることも学びました。

今すぐできることってなんだろう、と考えた時に最初に浮かんだことは、「外見だけでもどうにか変えたい」でした。
それから約半年間、ゆるゆると食事管理と筋トレを続けています。

恥ずかしながら、ボディメイクを始める前の私の体型は軽肥満でした。
それも下半身に脂肪がつきやすいタイプの。

(プロによる骨格タイプ診断を受けた訳ではありませんが、恐らくいわゆる洋梨体系・骨格ウェーブの部類だと勝手に思っています。)

どうにかフォロワーさんに助けて頂きながらトレーニングを始めて、食事の内容にも気をつけるようになると、4~5ヶ月程で長年夢見ていた「脱・軽肥満」を達成することが出来ま
した。

学生時代に激太りし、長年軽肥満の壁を越えられなかったのを思い返すと、これは私にとって大きな自信に繋がった出来事です。

まだまだ目標とする体格には程遠いですが、継続すれば結果が出ることを体験したことで、以前よりも自分を認めてあげられることができるようになったと感じています。

今は家トレしか出来ませんが、今は胸と肩を育てて逆三角形になることを目指しています。

またトレーニングやボディメイクについては知識が浅いので、有識者に頼りながら行っているところではありますが、これ以上書きすぎてしまうと脱線してしまうので、今回はこの辺で。

最近買ってみて美味しかったプロテインをシェアハピさせて貰って、最後くらいは前向きに締めさせて頂きます笑

(食事の調整用、トレーニング後用でホエイとソイを飲み分けてます。同じフレーバー続きだと飽きちゃうのもあるので、2種類あると色々楽しめて個人的には良いです。)

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